格安SIMや格安スマホは「格安」と謳っているのだから当然安くなる事を期待して検討しますよね。
でも、安くならない、思ったよりメリットを感じることができなかった!とガッカリされる声も挙がっています。
今回は、格安SIMなのに安さ、お得さを実感できない要因や、乗り換え時に生じるデメリット等をリサーチしていきましょう。
格安SIM、実はそんなに安くない?!
「格安SIM」とは、格安SIM事業者、「MVNO」から提供されるSIMカードを指します。
そして、そのSIMカードとスマートフォン端末を組み合わせた物を格安スマホと呼んでいます。
そして、その格安SIMは大手三大キャリアのように基地局を所有せず、よって、その維持費に掛かるコストも発生しない事でユーザーに格安でサービスを提供できるという物です。
それなのに意外と安くない!不満!という現象はなぜ起きてしまうのでしょう。
多いのは、深く考えず安さに飛びついた結果、安さより不便さが先になってしまい後悔が生じてしまうという構図ですね。
後悔しない為に大手キャリアから格安SIMに乗り換えるにあたり、どんな点に留意するべきなのか、その際に生じるデメリットなどについて併せて押さえておきましょう。
果たして格安SIMは本当に安いのか?
格安SIMは格安と謳っているけど本当に実際のところ安いのでしょうか。
結論から言うと謳われている通り大手キャリアより安く抑える事が可能です。
しかし、ただ安いと力説されても目安がないと漠然としていて判断が難しいですよね。
そこで、以下の表を参照して頂きたいと思います。
容量 | データSIMプラン | 通話SIMプラン |
1GB | ¥480 | ¥1,260 |
2GB | ¥770 | ¥1,380 |
3GB | ¥850 | ¥1,500 |
5GB | ¥1,210 | ¥1,910 |
7GB | ¥1,860 | ¥2,560 |
8GB | ¥1,980 | ¥2,680 |
10GB | ¥2,190 | ¥2,890 |
15GB | ¥3,600 | ¥4,300 |
20GB | ¥4,980 | ¥5,980 |
上記は業界最安値と言われているDMM mobileプラン・月額料金表になります。
勿論格安SIM事業者ごとに、ある程度差はありますが充分に参考になるのではないでしょうか。
※「通話プラン」は通話を二台持ちの予定だから、この端末では利用しないという方であれば通話SIMを選ぶ必要がなく、データ専用プランのみで済みます。
よって相応に節約効果が得られますね。
そして、表を見て一目瞭然ですが大手三大キャリアの料金設定と比べても明らかに安いですよね。
au・ドコモ・ソフトバンクでは月々の携帯料金が7,000円近くなってしまうのが当たり前になっていますがMVNOなら使い方によって、本当に安く抑えることができます。
利用頻度がヘビーで7GB制限に度々なってしまう方であっても格安SIMの10GBプランへ乗り換えれば負担は2,000円~3,000円程度で済ませることができます。
そんなヘビーな使い方を日頃しない、どちらかというと毎月ギガが余るという方は一層携帯料金を節約することができます。
適宜PCを使ったり二台持ちの用途で使う予定の方には非常に利用しやすい金額になっていますね。
とはいえ、毎月、自分が、どれ位のGBを消費しているのか判らないという方は判断しかねますよね。
把握はしているけど月によって消費量にバラツキがあるという場合はどうでしょう。
そんなユーザーさんにはIIJmioやOCNがお勧めです。
何故、敢えてお勧めするのかと言いますとデータ容量の繰り越しサービスを展開しているからです。
前月は殆ど使わなかったデータ容量を翌月に持ち越せるサービスになります。
翌月に持ち越せて、且つ勿論翌月の本来の契約容量の分も使う事が出来るというサービスになります。
データ容量の面に関してはこのように融通も利いたりしてお得に使えるようにサービスも充実しているのですが、通話料については設定金額が高くなっています。
格安を謳っているぐらいですから当然通話も安いんだろう!と先入観があるかもしれませんが、大間違いです。
格安SIMを用いての通話に関しては非常にシビアな設定?になっています。
格安SIMに関しては大手キャリアのように、かけ放題のサービスがありません。
このため30秒の会話にも20円が発生します。
30秒経つ毎に20円ですので10分という比較的短い通話であっても、あっと言う間に400円になってしまいます。
10分程度の通話が月に1回有るか無いか位の通話頻度の低い人には、あまり大きな影響はないかもしれませんが仕事等で度々電話を使う機会があるという方であれば人によっては月に15,000円以上かかってしまうなんて事もありので通話の機会が多い方には格安SIMはお勧めしません。
通話の機会が多いという方が目先の安さに飛びついて格安SIMに乗り換えてしまうと、余計に高い利用料金を払う結果になり後悔に繋がります。
それでも格安SIMを諦められない!という方には以下を検討してみましょう。
格安SIMの電話代を安く抑える裏ワザ
今も述べた通り格安SIMの場合、短い時間でも結構な通話料金が生じてしまいますが、日頃通話する機会が多い人向けのMVNOも存在しています・
通話料が高くなってしまうデメリットに対処したプランを展開する事業者もあります。
「BIGLOBE SIM」「Y!mobile」は気の利いた通話サービスを展開していますので前向きに検討して損はありません。
或いはLINE電話や通話アプリを活用するのも方法の1つですね。
では簡単に、今挙げたBIGLOBE SIMとY!mobileの通話サービスについて見ていきましょう。
BIGLOBE SIM→通話サービスに加入すれば通話料金を30秒で10円にできます。
Y!mobile→オプション「だれとでも定額」に加入していただくと10分以内の国内通話が最大で500回まで無料!月額料金は¥934となっています。
こういった感じで、通話サービスが充実した格安シム事業者を選ぶのも裏ワザというか抜け道になりますね。
格安SIM回線は速度が遅くて使い物にならない?!
安いものは、安く且つ快適に使えるから初めて「安い」と評価できるもので、安かろう悪かろうでは「安い」の実感には到底至りませんね。
格安SIMは何度も述べていますが自前の回線・基地局を持たず、回線を借り受けてユーザーに提供しています。
この為、利用者が殺到するような時間帯には、どうしても速度が低下してしまいユーザーの体感は「安かろう悪かろう」になりがちです。
とはいえ、ネットサーフィン程度の操作なら問題なく出きます。
開きたいページもサクサク開けて調べ事やニュースチェックといった操作に関してはストレスフリーでできます。
ただ利用者が殺到するような時間帯に無理して動画を見ようとしたり画像などが多く思いようなサイトを視聴しようとする場合にはストレスも感じるかもしれません。
利用者が殺到するような時間帯であってもサクサク使いたい!というのであれば、敢えて格安SIMにするのではなく大手キャリアのままの方が確実です。
結果的に格安SIMで損する人しない人
まず目先の安さに飛びついて格安SIMに変えてしまうと後悔する人というのを見ていきましょう。
大手キャリアならではの恩恵・サービスをフルに使っている方、大まかに分けて以下の4つの点に1つでも当てはまるような人は格安シムへの乗り換えを慎重になったほうが良いと言えます。
- 電話番号での通話をする機会が非常に多い方。
- データ通信には極力無駄な時間を掛けたくない・スムーズに行えないととてもストレスになるという方。
- 新しい物好きで最低2年おき位には新しい端末を新調したい人
- 海外に行く機会が多く、日本で契約したスマホを海外でも変わらず使いたい人
では順に見ていきましょう。
通話がする機会が多い人は、上記でも述べましたが、格安SIMの場合、通話料金が大手キャリアと比べ非常に割高設定になっています。
離れて暮らす家族の固定電話によく電話をするという方は、外回りがメインの仕事で、度々仕事仲間や会社と密に連絡を取り合うという場合は正直格安SIMはお勧めしません。
※抜け道として上記で挙げたようにLINE電話を使う方法もあり、また強い抵抗がないのであれば上記で紹介したY!mobileを検討するのも良いですね。
次にデータ通信速度に拘る方の場合について見ていきましょう。
格安SIMでは通信が集中し混雑する時間帯はどうしても低速になります。
特に運転中、カーナビとしてマップを利用したいという方にとっては相応に不便となります。
時間帯によってはロードも非常に不安定となるので全くナビとしての役割を果たせない!なんて事もあります。
常にWi-Fi環境が整った状況に居られるという方であれば、この点はあまり問題ないかもしれませんが、そうではなく時間帯に関係なく常に快適に最速でデータ通信を利用したいと考える方にはお勧めできません。
次に新しい物好きの方には格安SIMが向かない理由についても見ておきましょう。
これは、それほど大げさに向かないという物ではありませんが大手三大キャリアの場合古い端末、これまで使っていた端末を結構な高額で下取りするサービスがあります。
一方で格安SIMではそういったサービスがありませんので自分で選択した任意の場所で売りに出す必要があります。
また、見つけた任意の場所でも、高く売れる保証がありません。
最後に海外に行く機会が多い人が格安SIMはあまり適さない理由を見ていきましょう。
大手キャリアの場合ですと海外であっても1日に980円程度で使い放題と言ったサービスも展開されていますが格安SIMの場合、そういったサービスが存在しません。
とはいえ、ここにも裏ワザ?があり、日本からWi-Fiを持参し通信を行う方法やSIMフリー端末を持ち込み現地で買ったカードを挿して使う方法もあります。
そして、ここでも!という感じかもしれませんがY!mobileは海外でのデータ通信プランが用意されています。
素晴らしいですね!専用のポケットWi-Fiなんかもあるという事ですのでY!mobileは前向きに検討していいのではないでしょうか。
二台持ちの二台目として、1台目は普通に大手キャリアで、二台目は格安なデータSIMのみ契約するといった方法もありですね。
結局それほど安くならないのでは?と思うかもしれませんが、トータル的に1000円代2000円代というレベルで抑える事は難しいとは思いますが多少は安くできます。
格安SIMの恩恵を受けれる人、向いている人ってどんな人?
では、逆に格安SIMの利用が向いている人というのは、どんな人になるのか見ていきましょう。
- 電話番号での通話をあまりしない人
- 通話は電話番号ではなくLINE電話を使う事が殆どという人
- スマホで動画等を視聴する機会が少ない人
- とにかく携帯料金を安く抑えたい人
という感じになっています。
上記でも度々述べてきましたが格安SIMでキャリアと同じ感覚で一定の時間通話をするとなると、格安SIMの場合とんでもない金額になる事が殆どです。
ですが、そもそも通話の機会が殆どない人や通話の機会があってもLINE電話を使うという方であればキャリアと比べて色んなコストを抑えることができますので向いていると言えます。
そんな中で実際に大手キャリアから格安SIMに乗り換える際の注意点とデメリットを見ておきましょう。
まず大手キャリアと格安SIM事業者の決定的な違いを見ていきましょう。
決定的な違いが或いは不満につながるなら、乗り換えは慎重になったほうが良いと言えるでしょう。
- 格安SIMの場合故障・修理代が有料になるので高くつくことがあります。(大手キャリアでは保証されます)
- サポートサービスがあるが電話がとにかく繋がりにくい
- 修理期間中に代用するためのスマホの貸し出しサービスがない
こういったことデメリットに納得・自分の中でしっかり対処できるという方は格安SIMを前向きに検討して頂いて問題ないと思います。
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結局格安SIMとは何?どう使うのが得なの?
格安SIMとは根本的に、どういったものなのか、どう利用していけば得を実感できるのか。 使い方を誤っていると結局、安さと使いやすさを求めて格安シムに変えても、その良さを実感できずにストレスになってしまう ...
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上の記事も確認しながら必要な知識をしっかり身につけながら、後悔しないように納得してから乗り換えて賢いユーザーになりましょう。
使い方・使う人によっては非常に得になるし損にもなる、それが格安SIMです。