これからキャリアから格安SIMへ乗り換えたいと考えている方は、どこと契約しよう!とか、どの端末にしよう!といった点も大切な所ではありますが、もう一点、意識して欲しいところがあります。
それは、格安SIMの口座振替審査の壁が意外と高い点です。
審査に落ちる原因は、いったいどこにあり、そもそも、審査内容って、どうなっているんでしょう。
それよりなにより審査が存在する事を知らなかった!という方も必見です。
審査は2種類?携帯電話の審査について
携帯電話を契約する上で、実は2種類の審査が行われます。
- 割賦審査
- 契約審査
の二つになりますが、それぞれどういった審査になるのか解説していきます。
割賦審査って何?
これは携帯電話端末を分割で購入するための審査となります。
では、契約審査と何が違うのでしょう。
契約審査と割賦審査の大きな違いは端末購入が絡んでいるかいないかという点です。
契約審査というのは、あくまでもキャリアと契約するための審査になるのに対し、割賦審査は、果たして本当に端末を分割で購入できるのか否かを審査するものになっています。
安くはない端末、一括購入はなかなか難しいですよね。
割賦審査に通れない=ローンを組めないと言われているのと同じになりますので信用情報機関の情報に影響します。
因みにプチ情報として、10万以上の分割は更に審査の壁が高くなります。
一括で端末を購入する!そのための資金をしっかり準備してきた!という方は割賦審査を受ける必要がありませんので契約審査に晴れて通れば契約となります。
契約審査とは?
先ほども述べましたが、端末代を一括で払うという方は受けるのは契約審査のみとなります。
大手キャリア等から格安SIMに乗り換えてきた!という方で、端末は従来使っていた物を引き続き使うという方も割賦審査を受ける必要がありません。
契約審査のみでスマホが持てますので格安SIMの契約審査は緩いという認識が広く浸透しています。
ただ格安SIMを契約する場合でも端末も新しく新調するという場合は割賦審査をパスする必要がありますので審査は厳しくなります。
大手キャリアとの契約でも審査に落ちるケースがある?
大手キャリアの契約審査で落ちる要因は以下の通りです。
格安SIM契約云々の前にキャリアとの契約についても把握しておきましょう。
大手キャリアと契約する際も実は審査に落ちるというケースがあります。
落ちてしまう最大の理由としては以下の通りです。
- 利用料金の滞納がある
- 過去に幾度となく滞納して強制的に解約されたことがある
- 個人信用情報機関に金融トラブル情報が残っている
この場合、どれか1つでも該当してしまえば100%落ちると言って過言ではありません。
大手キャリアでの滞納者情報はTCAにより3社間でしっかり共有されています。
こんな方は少ないとは思いますが、料金の未納や強制解約に至ったなどの事実はTCAにより共有されますのでA社での利用料金を踏み倒したうえでB社で何食わぬ顔で契約といった事は出来ないシステムになっています。
また、契約の際、過去の支払い状況というのが重要視されますので仮に、複数回滞納があったり、料金未払いによる強制解約の履歴が有るのであれば携帯ブラックとなるのは避けられませんし、こういった情報も勿論3社間で共有されますので契約審査に通れない可能性が非常に濃厚になります。
支払い等が滞るなどした結果、信用情報機関に「金融事故情報」としてリスト入りしてしまうと割賦審査の際に影響が出てきます。
この状態というのは、いわゆる「金融ブラック」の状態ですので審査通過はほぼ絶望的です。
心当たりがあり、何とか影響を回避したいという場合は一括での契約でしたら審査に通ります。
でも格安SIMでしたら大半がTACに加入していません。
言ってしまえば例え大手キャリアでブラックリストに載っていて契約が出来なくても格安SIMであれば可能性があるという事なります。
という事で以下は格安SIMの契約時に行われる審査と、審査にパスするための秘訣・注意点等をまとめていきます。
格安SIMに申し込む際の口座振替審査にパスする秘訣
格安SIMの中の音声通話付きSIMに申し込む際は口座振替審査が必要になるのですが、実はデータ通信専用SIMの場合は審査を受ける必要がありません。
音声通話付きSIMを申し込んだ場合の審査内容については完全非公開となっていますので我々ユーザーは知り得ない領域となっています。
非公開になっているのに秘訣も何も対策の取りようがない!と思うかもしれませんが大丈夫です。
非公開となっているものの、利用規約によく目を通すと容易に審査内容が見えてきます。
見えてくるものとしては下記の通りです。
申込内容に誤り・記入漏れ・不備・虚偽が無いか | 申込内容には勿論本人確認書類を含みますが例えば写真がピンボケで顔や文字が読み取れなかったり、両面のコピーが必要なのに片面しかアップロードしていなかったケースや期日までに、重要な書類がしっかりアップロードされなかった場合、「書類の不備」と判断されて審査に落ちる要因となります。 |
契約の年齢制限をちゃんと満たしているか、下回っていないか | この項目で引っかかる事はあまりないと思われますが、設けられている年齢制限を、しっかり満たしているか把握しておきましょう。 |
日本国内に在住しているか | この項目も大半の方がクリアーしているのではないでしょうか。 |
クレジットカードの有効期限はしっかりあるか・無効になっていないか | クレジットカードの有効期限は気を付けておきましょう。 有効期限が意外と目前に迫っていたりすることもありますし、あってはいけませんがブラックリスに載っていたりすると完全にアウトになります。 過去、支払いが遅れたり滞納したりした場合、携帯だけではなくクレジットもブラックになる場合が大半です。 |
使用するクレジットカードが他人名義になっていないか | カードの名義が両親や兄弟の名義になっていないる場合はパスできない可能性があります。 |
契約した者が支払いを滞らせる可能性が無いか、過去、支払いが滞た事が無かったか | 過去、支払いを滞らせた事があり携帯ブラックリストに載ってしまったという場合は必然的にクレジットでもブラックリストに載りますので、この時点で審査に落ちる可能性があります。 |
過去に強制解約の過去が無いか・利用規約の違反を犯したことがなかったか | 他のキャリアで強制解約の経験がある方は他のキャリアや格安SIMとの契約が難しくなります。 これはブラックリスト情報は他社とも共有されているためです。 |
仮に、これらの項目に心当たりがあるという方は或いは審査に引っかかってしまうかもしれません。
とはいえ、これらの項目に引っかかってしまう人は、そう多くはないと思いますが、審査に通れない場合の対策も紹介していきたいと思います。
ブラックリストに載ってしまい格安SIM審査に通れない時の対策はコレ
計らずともブラックリストに載ってしまった!という方は、このままでは何度申請を出しても同じ結果になりますので家族の名義で申請しましょう。
この場合、申請者としては通らなくても利用者としての登録は問題なく行われます。
審査されるのはご自身ではなく、ご家族という事になりますので、ご家族に別段、抱えている問題が無ければ利用者として格安SIMを持てます。
ご家族もまた、同様にブラックリストに載っているという場合は、この方法はあきらめざるを得ませんが・・・・・。
それでもスマホを持ちたい!という方はプリペイドSIMを利用するという手があります。
プリペイドSIMは月額性ではありませんので審査の必要もありません。
現金でSIMを購入して頂いて端末にセットすれば自由に使えます。
とはいえ、用意していただく端末はSIMロックフリー状態になっている必要があります。
これまで使用していた端末のロックを解除していただくか新たにシムフリー端末を購入していただく必要があります。
更に言うとプリペイドSIMの場合は音声通話がついていません。
データ専用SIMとなりますので、どうしても電話をしたい場合はLINE、若しくはアプリを使って無料通話を行う必要があるなど、使い勝手が悪い部分もある事を承知しておきましょう。
そんな不自由なのは嫌だ!という方はデビットカード・口座振替可能という格安シム事業者を選択しましょう。
格安SIM事業者は大半がクレジットカードでの支払いとなっていますが、ごく一部ではありますがデビットカードや口座振替が可能としているところもあります。
こういった所とは契約できる可能性があります。
キャッシング機能がついていないデビットカードの場合は審査の必要もありませんので銀行口座を開設できる人であれば問題ありません。
こういった事も煩わしい!という方は究極の選択としてデータSIMのみなら、そもそも審査が行われません。
なので、データSIMのみでも充分に妥協できる!という方は、データSIMのみを契約するのも1つの手です。
ただ、実は口座振替にも審査があります。
といっても、支払い能力の確認がメインとなりますので、それほど心配いりません。
では、ここでクレジットカードでなくても契約できる格安SIM事業者を見ていきましょう。
クレジット以外で契約できるMVNOはコチラ
格安SIM | 口座振替 | デビットカード |
楽天モバイル | 〇 | 〇 |
OCNモバイルONE | 〇 | 〇 |
UQモバイル | 〇 | ー |
BIGLOBEモバイル | 〇 | ー |
LINEモバイル | ー | ー |
各事業社により利用法・条件が異なりますので各自事前に確認するようにしましょう。
という事で、ここまで審査に落ちる原因と、落ちてしまった場合の対策をまとめてきましたが、これまでずっと大手キャリアの審査で落ちたことがない!という方であれば、まず心配いりません。
それでも、別段、これらに該当する心当たりもないのに審査に落ちたという方は書類の不備・名義の相違に心当たりがありませんか?
例えば苗字で日頃は略字で通用するが免許証など、本人確認書類として提出する免許証は略さない難しい字で表記されますよね。
この部分の相違が生じるだけで書類不備として扱われます。
例えば斉藤さん「さい」の字も免許証は「斎」になっているけど申し込み書類には略字の「斉」で書いてしまったという場合や渡辺さんの場合も同じことが言えますね。
渡辺の「なべ」の字が本人確認書類として提出したものと申請書の字が異なるという場合も意外にアウトになります。
面倒でも、提出した本人確認書類に合わせ申請書にも略さない「渡邊」或いは「渡邉」と明記する必要があります。
自分の苗字の漢字は決して難しくない!書類不備もないはずなのに申請が通らない場合、次に考えられるのがMNP予約番号の有効期限不足です。
格安SIM事業者によっては有効期限が10日以上残っていないと審査が通らないといった所もありますので、この点も確認しておきましょう。
書類不備もなく有効期限も充分すぎるほど残っているのにダメだった場合、名義は相違ありませんか?
特に未成年だった間、端末もクレジットカード名義も全て親の名義になっていたけど無事に成人したのを機に・・・・・・という方は特に名義の部分についてしっかり把握しておきましょう。
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