格安SIMと総務省の位置関係に迫りながら総務省の思惑を紐解いていきたいと思います。
と言いますか、総務省の思惑はニュース等を見ていて一目瞭然ですね。
思惑はズバリ硬直している卸料金を安くして中継事業者を間に使わなくても良いような流れに持って行って脱プレフィックスを目指しています。
基準となるキャリアの音声卸料金を下げて格安SIMであってもリーズナブルな通話料金を実現させようというのが狙いです。
プレフィックス方式なくしても、お得な料金を実現できるようにするためという目論見があります。
そして結果として競争力も一層高まって格安SIMのシェアを増やしていけるようにするのが総務省の大きな狙いとなっています。
ただ、ここまでの流れが果たして総務省の思惑通りの結果に流れ着くのかは100%保証されるわけでは、どうやらないようです。
理由はやはり格安SIMは、まだまだ知識が乏しい人には向かないというのがありますね。
日本人が日本語を覚えていくように必然的なものではありませんので、なかなか独学で勉強したりしても、なかなか知識を深める事が出来ない事も珍しくありません。
これは我々ユーザーにとってありがたい動きですし、是非そうなって欲しいですよね。
そうなって欲しいけど、何かと弊害が多いのも事実ですよね。
総務省に於いても大手キャリア各社に対し回線貸出料金の大幅な値下げ実現に向け基準の作成を始めるとしています。
データ料金に関しては下がりましたが通話料金が下がらないのが、我々ユーザーからしたら残念な、改善して欲しい点ですね。
データ通信に関しては格安SIM事業者が大手キャリアに払う接続料の大幅引き下げがこの数年で実施され、この為料金も下がりましたね。
データ料金が引き下げられる一方で通話料に関しては、たった30秒で20円も発生するという高さです。
ここは残念ながら変わっていません。
それでも総務省の働きかけで、大手キャリアで格安SIM事業者に回線を貸すレンタル料金に一定の基準を設け事実上の値下げが実現できるように働きかけています。
今はまだ30秒で20円という価格設定になっているが、格安スマホであっても、いずれ時間に制限のない定額プランが登場する見通しです。
また、総務省が力を入れているのは通話の面だけではありませんね。
総務省は速度差別にも着目しています。
度々、サブブランド(UQモバイルやワイモバイル)とMVNOが提供しているサービスの通信速度に
あまりに差がある為、結局サブブラウンドな優遇されているのでは?といった声があがっています。
尚、総務省は大手キャリアのMNO3社に対しMVNOに次世代通信5Gのサービス提供に係る機能の開放を要請していますね。
公正な競争を確保するため大手も格安SIM事業者も同時期に5Gサービスの提供を始める事が重要としています。
とにもかくにも格安SIMを今よりさらに快適に使えるようになってほしいですね。
ということで、当サイトでは引き続き総務省の動向を注視して適宜更新していきたいと思いますので、どうか引き続きお付き合いいただければと思います。